イオン

イオンの新店舗が威容を現しています。市民にとっては「驚き」が初めに来るでしょう。3エリアに分散された店舗のうち,メインとなる「晴れ庭」の東西長さは約250メートル。一階の右をずーと見て折り返し左を見て元へ戻り,2階に上がって同じことをすれば,それだけで1キロメートル歩くことになるのです。晴れ庭には衣料品をメインとして,「風庭」にはフードコートが,そして「空庭」にはシネマコンプレックスが入る予定で,そこには常時4千人以上,1日の累計では2万人以上が滞在していると思われますので,これはもう「まち」。

市の渋滞対策が検討されています。対策を講じないと車の通過時間は現在の5倍強になり,対策を講じれば3倍程度で収まるとしているわけですが,これもシミュレーションの範囲が限定されていて,はっきりとはわかりません。しかし,そのシミュレーションでいっても900台のマイカー流入抑制が必要としており,これは並大抵のことではありません。

パークアンドライド,循環バス,市内駐車場の優先利用等々,考えられる対策を打とうとしているわけですが,今はそれにかけるしかないのが実態。イオンはなるべく早く店をオープンさせたいと考えており,たぶん9月中旬には開店するでしょう。とすれば対策を講じていく時間はあと4か月ちょっと。はたして間に合うのか。

私は5年も前から警鐘を鳴らしてきましたが,直近にならないとそうした不安解消の機運は盛り上がらないものなのですね。
やるだけのことをやって,あとは問題が顕在化してから考えるのか。もうそうするしかないのかもしれません。