森友問題

森友学園の問題で籠池理事長の国会における証人喚問が行われました。詳細はテレビ・新聞報道の通りですが,皆さんはどのようにお感じになったでしょうか。
大阪の豊中市議会議員が偶然見かけた一枚の学園紹介のビラに疑念を持ったところから始まる今回の一連の問題。
この問題の成り行き如何によっては,首相の進退問題へと発展する可能性もある重大な事案です。証人喚問の状況を見れば,籠池氏は相当な自信をもって答弁していたようにも見受けられました。それが真実なのか,行政サイドに裏切られた恨みから「腹をくくった」発言なのか,それはわかりませんが相当なインパクトがあったことだけは事実です。真相を早期に究明していただきたいと思います。

一方,今回の国会では「テロ等準備罪」,巷間言われる共謀罪の法案が審議される予定ですが,森友問題でそれもままならない状況。現状はグローバルに情報が伝わり,どこで何が起こるのか全く予測不能な時代。そうした現状に鑑みれば,テロ対策は必要だと思います。ただ,この法律によってどのような環境変化があるのかまたくわかりませんので,数の力で押し切ることなく,「人は教えることで教えられる」といいますので,提出者は議員に「教える」ことによって問題に気づき,我々も気づかなくてはいけません。問題がないことが一番ですが,いずれにしても議論を通じて問題点を明らかにしていただきたいと思いますし,真に実効あるものとしていただきたい。

今回の法案閣議決定までに市議会では,「法案を提出させない」,「「慎重審議」といった請願が出されていましたが,いずれも不採択となっています。この決定は順当なものと思いますが,課題が明らかになっているわけではありません。まして,これまでの国会における法務大臣の答弁はしどろもどろ。このような状態では議論不足で課題は浮かび上がりません。森友問題も,テロ等準備罪もしっかりと論議していただきたいものです。