韓国との交渉

いわゆる慰安婦問題で韓国が騒ぎだしました。日韓ではありません。あくまでも韓国内の問題として騒いでいることが,日本に伝わってきます。
1965年に締結された日韓基本条約によって,韓国の当時の国家予算の2.3倍にあたる8億ドル(無償3億ドル,優勝2億ドル,民間借款3億ドル。1ドル360円。)を日本が資金協力し,次が確認されました。「1945年8月15日以前に生じた事由に基づくものに関しては,いかなる主張もすることができないものとする。」。つまり併合時のことはもう何も言わない,と約束したのが,「日韓基本条約」なのです。そしてその協力金については,個人への賠償を行うとした日本側を退け,韓国は個人へは補償せずインフラなどへ投資をして,戦後,「漢江の軌跡」と呼ばれることとなります。
ここですべての戦後処理は終わったというのが,常識として理解しておく必要があります。しかし,日本の協力金がいくら支払われどのように使ったのか,これを韓国国民にはどうも知らされていないようです。したがって,(朝日新聞から始まる)いわゆる慰安婦だとか,徴用工だとかの問題が依然として出てくるのだと考えられます。

さて,今回の2015年の日韓合意問題。文在寅大統領は、合意には重大な欠陥があるとの認識を示したそうですが,これは「最終的かつ不可逆的に解決」と合意されたもので,いまさら何も言えるはずもないのですが,不思議な国です。

今回の特に大きな問題は、経緯の調査という名目で、30年間、秘密にすべき外交文書が2年で公開されたこと。合意時に外相だった尹炳世(ユン・ビョンセ)氏は、「複雑な難しい外交交渉の結果とプロセスを、外交慣例を無視して、外務省70年の歴史に前例のない民間TFという形式で一方的に公開したことは、今後、韓国の外交に対する国際社会の信頼を低下させるだろう」と非難するコメントを出しているそうです。

約束というのは「守る」ものであって,「破る」ためにするものではないはずですが。簡単に約束を破る,秘密文書を期限を無視し公にしてしまう,ではもう何をかいわんや,ですね。こうしたことを韓国では,子供にどう説明しているのでしょうか。