パイナップル68号

を迎えますと,例年でしたら「厳しかった冬の寒さも…」という表現がぴったりとくるわけですが…。昨年の「パイナップル春号」を見ますと,『今年の冬は例年になく「厳しさ」が少なかった気がいたします。また,雪かきをすることも少なく,「楽」でした。』と記されています。昨年も暖冬だったんですね。

 昨年末から今年にかけての冬はこれまでに経験のない「暖冬」。寒くなく,雪もないまさに異常気象。実はこの暖冬,インド洋に発生する海水温度の高低が気象に影響を及ぼす,「ダイポールモード現象」によるとされています。この現象は5~6年に1度程度の頻度で起こるらしいのですが,今回はインドの西側の海水温が高く,東側が低くなりました。この現象が生じると,東側のインドネシアやオーストラリアは干ばつ,水不足,山火事などが起こるといわれ,また,西側は東アフリカやケニア周辺で雨が多くなるそうです。実際,オーストラリアはすごい火事でしたね。

 ではなぜ日本が暖冬となったのか。それは,インド洋西部で海面水温が高い場合,雲が通常よりも活発に発生し上昇気流が強められます。この強い上昇気流はユーラシア大陸を西から東に流れる偏西風の流れを変え,偏西風は日本の北を流れやすくなります。偏西風が日本の北を流れると、暖かい空気が日本列島を覆い,全国的に気温が高くなるというものです。この現象は1月の終わりごろ収束したらしく,そういえば2月の初めごろから寒くなりましたね。

 昨秋は台風と大雨,今回は暖冬,この先はどうなるのでしょうか。

 一方,世界中を巻き込んで「新型コロナウィルス」が私たちの生活に大きな影響を及ぼしました。武漢市,ダイヤモンドプリンセス号,濃厚接触,小中高校休校,マスク,トイレットペーパー等々,キーワードがいくつも出てきました。

 まさに現在進行形ですので軽々には言えませんが,こうした事態に過激に反応するとパニックを起こすだけです。まさか,かつてオイルショック時のトイレットペーパー騒ぎで学習したはずの私たちが今,またぞろ同じ過ちを繰り返しているとは。今起きている事象とは,真実とは何か。信じてしまいそうなウソに流されることのない,落ち着いた大人でありたいものです。

中核市について

 令和3年4月1日,本市は中核市に移行します。今2月定例会において,中核市の指定を総務大臣へ申し出る議案を採択しました。今後,市長から県知事への申し入れ,県議会を経て総務大臣に申し入れ,閣議決定後政令が交付され,中核市へと移行します。

 中核市は県内では長野市に次いで2番目ですが,県内には本市の他に中核市の人口要件20万人以上の市はありませんので,本市が県内最後の中核市となります。中核市になると,約2,500の事務が県から移譲されます。事務の権限移譲ですから,私たちの生活が中核市になる前と後ですぐ変わるということはありません。

しかし,長い目で見れば,例えば保健所ができることにより,今回の新型コロナウィルスのような感染症対策として,市独自の相談窓口の開設や,県を経由しないで国から直接情報を得ることによる迅速な意思決定,市民への情報提供が可能となります。また,保健所が市営となると健康相談が増加するといわれています。さらに飲食店の食品衛生もきめ細かな対応が可能となるなど,市民サービスの向上が期待されます。

一方,産業廃棄物処理施設に対する設置許可や指導の権限を持ちますので,生活環境の点でも市民に寄り添った行政が期待されます。その他にも特養の設置許可,地域包括システムにおける介護と医療との連携,将来の中信地域における他市村との連携など多くの権限が委譲されます。

私たち市議会議員は今後,従来の一般市の事務に加え,2,500の事務を扱う中核市の議員としての対応が求められます。残された時間は1年間。しっかり勉強して,市民に寄り添う行政となるようお手伝いをしたいと考えております。

市役所新庁舎建設基本計画を承認

 新庁舎建設計画は平成28年に策定した松本市第10次基本計画以降庁内で検討を重ね,平成29年に建設場所を現在地と決め,平成30年に基本構想を策定しました。その後令和元年には,基本計画策定に向け市民からの意見を聞くとともに,議会と協議を重ねておりました。そうした中,令和元年11月の議会との協議では,新庁舎の面積,建設コストなどの課題から協議がまとまらず「継続協議」となりました。その後令和2年2月に改めて協議を行った結果,議会として指摘した課題解決のための方針が示されたことから,再提案された基本計画案をもって「了承」としました。

●現行市庁舎面積     17,271㎡。

〇新市庁舎当初提案面積  24,000㎡

〇新市庁舎再提案面積   23,000㎡

〇当初提案建設コスト   176,3億円

〇再提案建設コスト    169,3億円

 今後は令和2・3年度基本設計,令和4・5年度実施設計,令和6~8年度建築工事,令和8年度中の供用開始を目指していきます。

現松本市庁舎誕生の物語

 1959年(昭和34年)4月竣工した現市庁舎は,建設に至るまで様々なドラマがありました。60年以上前の話ですが,記憶にとどめておきたい実話です。

 合併を経て昭和30年度松本市の財政は,累積赤字が約3億円となるなど大変な状況で,赤字解消が急務となっていました。(歳出総額が約9億円でしたので累積赤字の大きさがわかります。)

 累積赤字の原因の一つに,市役所の機能が5か所に分散され極めて非効率であったことが挙げられていました。そこで,赤字によって財政再建団体となってしまった松本市は,非効率な行政機能を一つにまとめるため,新庁舎をつくることにしました。

 どこに市庁舎をつくるのかを巡り,いくつかの候補地が上がりました。南部地区では深志神社の「深志公園」を推し,北部地区では「旧地方事務所跡地」,「日本銀行北(現在地)」などを推していました。こうして候補地の選定にあたっては市を2分する大激論となり,女鳥羽川をはさんだ南北の論争となったのです。

 そして,昭和32年度の国の起債を獲得する必要上早期の場所選定が求められ,31年度(32年1月)は市議会においても大激論となっていました。実はここで一つの事件が起こります。なんと,昭和32年1月18日,当時の松岡市長が議会開会中に倒れ,1月23日に死去するという不幸が起こってしまったのです。そして,市長死去翌日に開かれた市議会では,松岡市長が(松本城が市民の精神的シンボルである,として)推していた現在地が提案され,もめた末暁になって提案通り可決されたのです。

 これに反対する住民から議員のリコール請求が出るなど,その後ももめごとが続きましたが,結果リコールは不成立に終わりました。こうしてようやく市庁舎は,昭和33年5月起工,34年4月の完成を見たわけです。

 一方,南部地区には昭和30年12月に全焼してしまった市民会館の後継として,南部地区から要望の強かった深志公園に新市民会館をつくることとなりました。また,併せてNHK,SBCの放送局舎を含めて,「文化センター」とすることとしました。こうして市民会館は昭和33年12月起工,34年9月に完成。昭和36年10月にNHK,SBCが完成し,その後昭和42年に才能教育会館が竣工となり,名実ともに松本市の文化を担う地域となりました。

 このような歴史を紐解くと,市庁舎建設がいかに大変な事業であったかがわかりますね。

令和1年12月議会

一般質問を行います。

令和1年6月

1 介護予防・日常生活支援総合事業
(1) 事業内容と経過について
(2) 今後の事業のあり方について
2 地域公共交通
(1) オンデマンド交通について
(2) 地域公共交通政策に資する調査について
(3) 地域公共交通のあり方検討について
3 中心市街地活性化
(1) 商業ビジョンについて
(2) 来街者を迎える環境整備について
4 旧開智学校周辺整備
(1) ユニバーサルデザインによる整備について

平成31年2月議会

1 避難行動要支援者避難行動支援
 (1) 避難行動要支援者名簿について
 (2) 避難行動支援について
2 国民健康保険
 (1) 税収納について

平成30年9月

1 地域に貢献する人材育成
 (1) 地域に貢献する人材育成について
2 地域づくりインターンシップ戦略事業
 (1) 地域づくりインターンシップ戦略事業について
3 松本市立病院の経営改革
 (1) 経営改革について
4 上水道の給水方式
 (1) 給水方式について

平成30年2月

1 松本市の地域づくり
 (1) 地域共生社会の実現へ向けて
 ア 地域共生社会について
 イ 本市に与える影響について
 (2) 第2次松本市地域づくり実行計画
 ア 地域づくり協議会の充実へ向けて
 イ 人材育成について

平成29年12月

1 ICT活用地域産業振興事業
 (1) 新しい働き方・雇用の創出について
 (2) 松本広域圏しごと創生事業計画について
2 道路整備と渋滞対策
 (1) 都市計画道路の見直しと道路整備について
 (2) 交通渋滞対策と自動車利用抑制について
3 特別支援教育・インクルーシブ教育の推進
 (1) 本市の方向性と特別支援学校再編について
 (2) 県立養護学校の分教室と、肢体不自由学級の開設について

平成29年6月

1 ヘルスバレー構想
 (1) 民間企業と連携可能な行政課題について
 (2) 松本ヘルス・ラボの活性化について
2 市民と考える「生きがいの仕組みづくり」
 (1) 「このまちに住んでよかった」を市民と考えることについて
3 松本の歴史文化を活かしたまちと観光のあり方
 (1) 民芸と松本について
 (2) 民芸のまちづくり構想について
4 鳥のフン害
 (1) 鳥のフン害対策について

平成29年2月

生きがいのしくみづくり
 (1)「生きがいのしくみづくり」とは
 (2)市民と考える「デザインキャンプ」の開催を
2 新市庁舎
 (1)「未来志向型」とは
 (2) 新市庁舎検討へ向けて

平成28年12月

1 地域包括ケアシステム
 (1) 市民理解を深めることについて
 (2) 地域づくりセンターの役割について
2 基幹博物館
 (1) 基幹博物館基本計画と施設構想について
 (2) 基幹博物館施設のあり方について

平成28年9月

1 信州まつもと空港活性化
 (1) 空港の国際化について
 (2) 国内路線の充実について
2 松本市立病院
 (1) 市民からの信頼について
 (2) 経営状況について
 (3) 今後の病院経営について

平成28年6月

1 山の日
 (1) 具体的事業について
 (2) 事業の進め方について
 (3) 第1回山の日記念全国大会が開催される松本市として
2 松本市の国際化
 (1) 多言語化をはじめとする国際化について
 (2) 国際化研修について
3 地域での子育て
 (1) 地域の子どもは地域で育てることについて
 (2) 子どもと一体となった地域づくりについて

平成28年

1 健康寿命延伸都市・松本
 (1) 松本ヘルスバレー構想について

平成27年12月

1 菅谷市政3期目の総括
 (1) 第9次基本計画の総括について
 (2) 健康寿命延伸都市松本の実現について
2 基金運用
 (1) 一般財源確保について
 (2) 基金運用の評価について
 (3) 基金運用のあり方について
3 イオンモール
 (1) 規模について
4 次世代交通政策
 (1) 歩行者空間の充実について
 (2) 次世代交通政策の市民理解について

平成27年9月

1 イオンモール
 (1) 現在までの協議の状況と渋滞対策について
2 ユニバーサルデザイン
 (1) パーキングパーミットについて
3 民生委員・児童委員
 (1) 協力員制度と民生委員・児童委員の在り方について

平成27年6月

1 体育施設の充実
 (1) 市民皆スポーツについて
 (2) 市民一人当たりの体育館面積について
 (3) コミュニティーに配慮した施設整備について
2 公共交通
 (1) 次世代交通政策実行計画について
 (2) 観光政策と公共交通について
3 松本城三の丸整備
 (1) 議会のかかわり方について
 (2) 市民意見の把握について