エイプリルフール

「フランスでは新年を4月1日として祭りを開催していたが、1564年にフランス国王シャルル9世によって、1月1日を新年とするグレゴリオ暦が採用され、それに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として馬鹿騒ぎをするようになり、エイプリルフールの風習になったというものである」。これがエープリルフールの起源だそうです。

4月1日だけはうそをついてよい,というのが一般的理解。欧米などでは権威ある新聞も平気で「ウソ」をつくようですが,生真面目一本より何か,ホッとするものがありますね。

ただこの頃はエープリルフールということ,そのものを言わなくなった気が私自身はしております。今日の元号発表もエープリルフールの一環?と誰か言いそうなものですが。。。

エープリルフールを言わなくなったわけはいくつか考えられます。まずは「コンプライアンス」の徹底。コンプライアンスはまじめな話ですので,例に出すことは憚れるのですが,行き過ぎた意識のようなものがエープリルフールという心の余裕を奪っているような気も致します。

次はいわゆるSNSによる情報の拡散と,うそをうそと見抜けないフェイクニュースがはびこっていることでしょうか。軽いジョークのつもりでも,それによって「傷つけられた」とか,「謝れ」などといった過激な反応が起きてしまえば,誰も情報を発信しなくなります。

うそをつくことはダメに決まっています。しかし,「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」といわれるように,心の余裕を奪ってしまうような風潮はいかがなものかとも思います。

エープリルフールに考えてみたい,昨今の情報の在り方です。