市民栄誉賞

昨日松本市民栄誉賞として,小平奈緒さんが顕彰されました。顕彰の式典が約25分。ピョンチャンオリンピック報告会が約35分。普通に考えると大変短い時間ではありましたが,中身の濃い,見る者にとって充実した1時間でした。
小平奈緒さんにははじめてお目にかかったわけですが,気取らないとても素直そうな方で,しかもこれまでの鍛錬の賜でしょう,精神的に落ち着きがあって,大人である我々も憧れる品格,人間性がありました。

来場された方は約1,800人ということでしたが,皆わがこととして小平奈緒さんを見つめ,祝福を送っていました。他の都市はよくわかりませんが,郷土愛にあふれ同じ市民として理屈抜きに喜びを分かち合う地域性が松本には確かにあります。皆,優しい目をしていました。これは松本山雅を応援するスタイルにも通じるものがあると思います。

来場した子供とのトークがありましたが,質問に答えてもらったり,金メダルにさわせてもらったりと,子供たちにとっては人生で最高ランクに位置づけられる思い出となったことでしょう。ひょっとすれば,第二の小平奈緒さんが出るかもしれません。それほど強い印象を得たと思いました。

私も公職にある身として,範を垂れるところとは思いますが,ここが一流と亜流の大きく違うところ。修行の身は死ぬまで変わりそうもありません。しかし,しっかりと立ち,前を向き,わずかでもよいので前進していくこと,これが昨日小平奈緒さんから得た教訓です。何か青臭い感じがしますが,若い人から得られるものは素晴らしいものがありますね。

私も小平奈緒さんと「ハイタッチ」をしました。通路にいたものだけの特権だったと思います。はっきり言って「ラッキー」。嬉しかったですね。

ところで,栄誉賞の副賞として贈られたロッキングチェアはどこで使うんでしょうかね。