12月議会

発言通告が出そろった。それぞれの議員が思いを込めて発言する恒例の市政一般に対する質問である。市政一般であるから非常に幅が広い。課題を探し,善処を求める一般質問は議員としての最大の務めともいえよう。

今期私は,すべての本議会において質問を行っている。それだけ課題があるということだが,私を取り巻く市民の皆さんからの期待が大きいこともその質問を後押ししてくれている。

今回質問する中で,過去にほかの議員が質問している事柄もあるが,私が調べたところ,同じテーマでの質問に対し回答が全く同一というものがあった。同じ質問であるから答えも同じでいいだろう,といえなくもないが,質問する側ももう少し深掘りして違う答えを求めてもよかったとも思う。

さて,今回の質問で私は新博物館について思うところを述べるつもりだ。本件は特別委員会が設置されていることからそちらで述べる手もあるが,実は特別委員会では基本的な考え方に基づいて,それが建設を進める上であっているのかどうかという審議が主で,根本から考え方を変えるような審議とはならない。考えてみれば当然である。であるから私は,前回9月議会では,同じく特別委員会での審議を行うこととなっている「松本市立病院」についても根本的な問題を提起したし,今回のそのつもりだ。

ではなぜこのようなことを声高に叫ぶのか。それは従来は市の考え方を構築する際,必ず議員が検討委員会の中に入っていたのだが,現在ではそれが「事前審査」に当たるとかという理由で一切市の政策の構築段階に議員は関わってはいない。これでよいのかという問題提起でもある。議員が検討委員会へ入れなくなってすでに3年ほどたつ。
こうした重大な政策変更を主導した議員の言によれば,「県会でも同様の理由で検討会には入っていない」として議会を説得したのである。

しかし,松本市議会がそのことを決定してすぐ,県議会はこうした考えを撤回したことが判明。何ともお粗末な議会対応となってしまった。

議員が検討初期段階から市政にかかわらないというのはどう考えてもおかしい。これは市の最重要政策である先の基本計画策定においても同じ事であった。

議会の中で一回決まってしまった仕組みを変えることは簡単ではない。したがって,できることで対応するしかないのである。

ということで,今回も,基本的な考え方がFIXする前に私の考えを述べて,市の政策に反映していただこうという取り組みなのである。

これはドン・キホーテではないと思っている。