税還付

消費税10%導入に伴い,軽減税率を適用する代わりに,2%分の税の還付を行う案が出ましたが,暗礁に乗り上げたようです。

軽減税率は理屈としては成り立ちますが,何に対して税を軽減していくのかが極めて難しい問題となります。マツタケは課税でシイタケは免税という感じでしょうか。誰が見てもそりゃそうだわな,と思えるものであればよいのですが,例えば牛肉は課税で,豚肉が免税であったとして,これが理解されるか,あるいはミンチ牛豚相挽きならどうか,など非常に難しいと思います。

生産者への配慮も必要となります。課税品を生産するすれば売り上げが伸びないといった事象も出るでしょう。

そもそも間接税というものは使った分に課税されるわけですから公平ということができます。所得が低い場合は,「逆進性」などと言われますが,軽減税率を導入すれば金持ちも一緒に税軽減されるわけですから,そこはどうなんでしょうか。

政府案も生煮えです。20万円で2%分4千円とは。しかもマイナンバーで。

もう一度消費税とは何なのか,上げて何に使うのか,振り返って論議していくことが求められそうです。