言論の自由

きょうの朝刊で,前の文科省事務次官前川喜平氏が,名古屋の中学校で講師を務めたことに対し,文科省がその時の記録提出を求めた,という記事が出ていました。
率直に言って,いまどきこんなことがあるのかと。いくら引責辞任をした人物であるからと言って,それを文科省がいちいちチェックを入れられたのでは現場はたまったものではありません。まして,違法行為をしているわけでもありますまいに。
無責任なことを言って人を困惑させたり,人をだまそうとする行為は言論の自由を逸脱するもので,こうしたことは厳に慎まなければならないことは当然のことで,そうしたことがあれば厳正に処罰されなければなりません。
しかし,自らが責任をもって述べることは,聞いている人にとって例え思想的になじまないことであっても,保障されなければなりません。それが言論の自由というものでしょう。
今,老いも若きもSNSなどで自由な投稿をしています。あまりに「自由」なことが書けるシステムゆえ,「言論の自由」を逸脱するケースも見受けられるようです。発言するからには,自らが責任をとる,そうした覚悟が必要と思います。その基本を知らない人は発言しないことです。