椋鳥(ムクドリ)

ムクドリの被害が松本駅前の繁華街で顕著なようです。鳴き声やフン,もうだいぶ前からその公害に悩まされてきました。ムクドリはもともと農業被害の害虫を食べる益鳥ですので,その意味では人と共生が図られてきました。
しかし,田んぼの減少や宅地化などによってムクドリの郊外における住処がなくなり,その結果天敵のいない市街地へと住処を移してきたようです。本市においてもかつて,駅前通りにムクドリが止まれるちょうどよい植栽があり,騒音と糞害に悩まされていましたが,行政として植栽を伐採して一応いなくなったことはありました。しかし,現状はまたぞろ同じようなムクドリの被害が。。。

かつて長野市ではムクドリ被害に対して,ムクドリの天敵であるタカやフクロウなどの猛禽類(もうきんるい)の剥製(はくせい)を設置したり、スピーカーからそれらの鳴き声を流したり、ムクドリがとまる木に向かってロケット花火を飛ばして爆音を鳴らしたりして、ムクドリの大群を追い払う取り組みを行ったことがあるようです。それは非常に効果的であったと当時のメディアが伝えています。しかしながら,過日の新聞報道によると,ムクドリ被害はさらに大きくなっているようで,つまり,現状では打つ手がない,ということのようです。

一方,本市においては本年度が市制施行110周年の記念すべき年に当たり,その一環として松本城をより魅力あるものへとイベントを計画していますが,その中に「鷹匠」によるデモンストレーションがあります。

鷹,タカ,たか。んんん。。。。。。。。。。。そうだ「鷹」だ。鳥類の食物連鎖の頂点に存在する「鷹」。さっそくインターネットで調べてみると。

やはり効果は絶大のようです。鷹を恐れてムクドリはどこへ行ってしまうのかはわかりませんが,寄り付かなくなっていくようです。

鷹匠の費用は約1年半で100万円ほど。様々な対策を打っても効果がなかったムクドリ対策。これは安い買い物と思います。また,鷹だけでなく,イヌワシ,ハヤブサなども鷹匠に用いられるようです。

ちなみに「鷹狩」は『ユネスコ世界無形文化遺産』に認定されているようです。